海のようなティティカカ湖 admin

なぜか猫顔。目は電球がはめられているティティカカ湖は標高3,855m。地球の歩き方によると汽船が航行する湖では世界最高所にあるということです。プーノにある港からツアーのボートで湖に浮かぶ島々を訪れることが出来ます。
「浮かぶ」という文字通り、トトラと呼ばれる葦の一種を水上に浮かばせることによって、Los Urosと名付けられた浮島が40個も作られていることでも知られています。
僕たちを乗せたボートは、これら浮島を2箇所と、浮島ではないタキーレ島に立ち寄り、ほぼ1日かけて港に戻ってくるコースを取ります。

港を出たボートは、ほぼ満席。ティティカカ湖の歴史や逸話を、器用にスペイン語と英語で交互に説明するガイドの声に耳を傾けながら、最初の目的地であるLos Urosへと運ばれてゆきます。Los Urosは湖に古くから住むウロス族の人々が住む島々。現在も2,000人近くが湖のマスやナマズ、水鳥を捕ったり、僕たちのような観光客に土産物を売ったりすることで生活しています。
島は、浮力のあるトトラの根の部分を土から掘り出して水に浮かべ、いくつか紐で舫いだものをさらに湖の底に紐で固定し、その上に何層にも茎を束ねて重ねていくことで出来上がるそうです。古い茎から腐っていくため、何度も何度も新しい茎を重ねていくことで、大きいものでは島の厚みが20m近くにまで発展しているものもあるとか。
トトラの浮力を利用して作られた船や、家や教会などの建物は然る事ながら、火種や食料としても活用されていて、ウロスの人々にとってはとても大事な生活の糧であることが分かります。トトラの船にはLos Urosの中を移動する時に乗ることが出来ました。一人10ソル(約369円)。

島それぞれに観光客を集めるための工夫をしているらしく、僕たちの降りた島のように、島の成り立ちのガイダンスに特化しているところもあれば、動物の形をした見晴らし台からの眺めを売りにしたところもあり、また歌やダンスを披露するところもあるようです。
島には数家族が共同生活していて、収入のほとんどを観光客に頼っているため、結構いろいろ必死なのかも知れません。

それにしても、真っ青な湖に真っ青な空。じっとしていると肌がひりひりするほどの日光を遮るものは何もなく、日焼け止め無しでは火傷必至です。サングラスをしていても目を開けているのがやっとと言った感じ。
ウロスの人々の民俗衣装も明るいピンクや緑を組み合わせた眩しさ。黒をベースとしながらあちこちに輝く色の洪水に、一体どんな歴史をだどればこのような鮮やかな色使いが定着するのだろうかと、不思議でなりません。土産物の織物や器、人形などにも同じような色が使われています。

続いて、港から約3時間の距離にあって、インカから引き継いだ独自の文化を残す島、タキーレ島に上陸しました。
ウロス島のある場所は入り江の様になっていて、波が無いのでボートの進みもスムースですが、タキーレ島に近づくにつれ、まるで外海のように水面が波打っています。したがってボートも上下左右に揺れ出し、船酔いする人にはあまり気持ちの良いクルーズでは言えません。湖と言えども、琵琶湖の12倍もの広さがあるとほとんど海と変わりがなくなります。

2時間半の間ボートで何もすることがなかったのと、一部は船酔いでぐったりしているのとで、覇気の無くなった観光客達が島の桟橋に着くと、待っているのは数十メートルはある高さの丘。日差しと酸素不足とであまり急ではない坂道でも100mも歩くとはぁはぁぜぇぜぇしてきます。
丘の中腹で、タキーレ島の歴史と民俗文化の解説を聞き(スペイン語と英語を交互にやるので長い)、土産物を物色してから昼食。村の人が作ってくれた食事は、スープと焼き魚かオムレツという、味も量も質素なものですが、値段はしっかりしています。一人15ソル(約553円)。
食事の後には、演じているほうも観ているほうも気恥ずかしいダンスの披露。若干無理を感じるノリで、観光客達を巻き沿いにして踊った後は、写真撮影とチップの収集という観光ツアーにありがちなパターンで終ります。

タキーレ島は繊細な織物で有名でもあり、また織物のパターンや色使いが、島の住民の身分などを表すと言う点でも興味深いところです。ペルーの他の場所で見る織物よりも、確かに細かくて密度が高い。色も、この島独特の染色方法があるのか、とても鮮やかで見応えがありました。観光客にとっても格好の土産物となっています。
土産物を売る人たちは、織物がアルパカの毛で出来ていると言っていますが、島でアルパカの姿を見たことはなく、かわりに羊がたくさんいるので、本当は羊毛かも知れません。

食事を終えたら、さらに丘の頂上まで登ります。頂上のアルマス広場からは、丘の斜面とその向こうに続く湖、さらにはボリビア側にそびえる雪峰まで見渡すことが出来ます。水も空も、とにかく青い。
しばらく広場で休憩した後に、島の中央にある桟橋まで階段を下っていきます。暑さで朦朧とする中、他の船の観光客に交じって、ゆっくり階段を下りてゆくに従って、ただ青い湖が近づいてくるだけのハイキング。

ボートで退屈な3時間を過ごすと、もとのプーノの港に戻ってきます。
半日かけてのツアーでしたが、払った金額(ひとり30ソル/約1,107円)分は楽しめました。最初は「湖に行く」という気持ちが勝っていたのですが、実際には海のようなのであまり感慨がありません。Los Urosやタキーレ島の民俗生活に触れられたのが、思いがけず面白かったですよ。

Written on 18th 11月, 2007 by admin · 2 Comments »

コメント 2件

  1. kitano 23-11月-07 at 5:37 am

    耕平さんゆんさん、お元気ですか?こちらは11月23日、勤労感謝の日です。こちらは晩秋、寒くなって参りました。が、そちらとの気候風土の差を考えると想像がつきません。もう、くたくたでしょう(笑)ハードな旅。私なら昼寝ばかりしてしまうでしょう。チチカカ湖は水質は清らかでしたか?魚はどんな色、形だったのかな、もちろん味も。ナマズ?3800mはうーん、冬かい?寒そうで、眩しくて、頭痛くて、息苦しいんですね。暑いとも書いてあったっけ。それにしても、ゆん様に襲いかかる小僧は、きっと、美人ハンターにちがいない。いい眼力を持ってるとおもいます。でも、ねらいが待ちがっとるとおもいません?普通、こーへーさんを狙うよねえ。美人は丁寧に扱わな。インカの小僧。フフッ、憎いやつ。ご夫妻、お体休めて、良い旅を祈っております。草々 北野

  2. Kohei 29-11月-07 at 8:04 am

    北野君、

    チリは春から夏にかけての気候です。高地はとても寒いですが、サンティアゴなどの平野部に来ると夏のように暑いですよ。

    えーと、そのほかは返答に困るコメントですねぇ・・・。

コメントを投稿

ヒント

コメントを投稿するには ログイン/登録 する必要があります。

はじめてコメントを書く時、あるいはまだ登録していない場合には、こちらを読んでみてください。