オーロラ見ました!(2) admin

付き添いのガイドさん曰く、その日はオーロラ出現予報が最大で、空さえ晴れていればほぼ確実に見えるだろうとの事。幸いにも天気の方も雲を追い払ったように、快晴。バスの中からでも星がたくさん見えます。
ロヴァニエミから出て40分くらい走った場所が、今日の観測場所のトナカイ牧場。
敷地内に点在するちいさな建物の間に、柵を張り巡らせた牧場があり、暗闇の中で立ったまま寝ているのか、おびえてこちらの様子を観察しているのか分からない、トナカイたちの気配があります。

ところで、この夜の気温は-18℃。あまり体験した事のない温度の中で、何時間もオーロラを待っていなければならないため、僕たちは精いっぱいの厚着をしています。
普通の下着の上に、アウトドア用のインナー上下、その上にセーターかフリース、ダウンジャケットを着て、さらに上からウィンドブレーカーの上下。もちろん手袋も厚手のものを着けています。他のツアー客達の中には、スノーモービル用のツナギをどこかから借りてきて来ている人もいれば、事前に情報がなかったのか見るからに寒そうな姿の人も。

そんなもこもこした姿の53人が、バスから降りてまっすぐ向うのは、焚き火をしている小屋の中。オーロラを待つ間、暖をとりながらソーセージを焼いたり、コーヒーを飲んだり出来るように、小屋のひとつが解放されています。タイ人のグループの中には、よほど寒さが堪えるのか、オーロラを観る事なくこの小屋で時間を過ごした人も何人かいるようでした。
小屋に入ってガイドさんの説明を一通り聞くと、すぐに外に出てみました。何人か先に外にいた人たちの間から「おおーっ!」という歓声が聞こえてきます。オーロラが見えているに違いない。急いで駆けつけると、空にうっすらと緑色の帯が。
急いでカメラをセットして空に向けるものの、まだ薄く帯が見えるだけで、どの方向にレンズを向けていればいいのか分からない。とりあえず何枚かシャッターを切って、露光時間のテストなどを済ませ、いつでも撮れる準備をします。肉眼で見るよりもカメラで撮影したほうが、緑の帯がクッキリと鮮やかに写るようです。

緑の帯は徐々に形を変化させながら、一部で大きく波打ったかと思うと、緑から黄緑色のグラデーションがカーテン状になって現れました。急いでシャッターを切りますが、その間にも様々に変化する空のカーテンに、大きなカーテンが風に揺られるように、ゆっくりと動いているのが分かります。
あっという間にもとの淡い帯になり、またしばらく待機を強いられます。先程撮った写真を確認してみると、しっかり写っています。
現れては消えて行く空のカーテンに向けて、何回もシャッターを切っているうちに、空の色合いに合わせてシャッタースピードやホワイトバランスを調整する余裕も出て来ました。

オーロラが見えない間は、夫婦交替で焚き火小屋に戻って暖をとったり、腹ごしらえをしたり。カメラは結露させないよう温かい場所に入れたくなかったので、空を眺めて待つ3時間位の間、ずっとどちらかが寒さに耐えていました。
長時間寒い中にいると、毎日履き続けて、もうそろそろ壊れそうなシューズの底から水が滲みてきます。携帯カイロも温かくならないし、カメラのバッテリーも消費が激しく、手袋をしていても手はかじかんでしまいます。
オーロラの薄い帯も見えなくなってきた深夜1時頃、バスはスカンディホテルに引き返し、僕たちも歩いてシティホテルまで戻りました。深夜の市内は気温が低いものの、トナカイ牧場よりは緩やかなようです。

早速撮った写真をパソコンにダウンロードして見てみると、ちゃんとキレイに写っていました。後で補正が出来るようにRAWモードで撮影していましたが、補正の必要もないほどキレイです。

期待通り写真も撮れたので、翌日は市内を散歩。30分も歩けば凍えてしまうので、スーパーに入って温まったり、ショッピングセンターで温まったりを繰り返しての散歩です。水面が厚く凍ってスノーモービルでも走れてしまう川、雪の間にレールだけが細く平行に延びる線路、アルヴァ・アアルトの設計した建物。雪が太陽を反射して白く眩しい景色ばかりです。
川沿いの土手の上をスキーで滑っている人や、駐車場にバッテリーを充電するためのコンセントが設置されているのが、北極圏ならでは。ショッピングセンターのお店に並んだ商品は、どれもハッとするような色使いやフォルムで、北欧デザインの質の高さを誇るかのように、ウィンドウに並んでいます。世界最北のマクドナルドは、若者や家族連れで賑わっています。人々の顔は、背が高く色白で金髪の北欧の人のイメージとは少し違っているようです。

Written on 21st 4月, 2008 by admin · No Comments »

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