街の美しさとポートワインに酔いしれる(2) admin

ポルト二日目は、旧市街の観光です。旧市街の中心部に地下駐車場を見つけたので、そこに車を停めて、そこからは歩いて名所を巡ります。
駐車場は世界遺産でもあるクレリゴス教会のすぐ目の前。教会にすぐに向ったものの、お昼休みで休館中。教会が再び開くまでの時間を、僕たちもご飯を食べて待つ事にしました。

地元の人がたくさん座っているのを確認して、入ったレストランは家族経営っぽい庶民の食卓。給仕のおじさんとカタコトの英語とスペイン語とポルトガル語を交えて頼むことが出来たのは、豚肉の骨付きグリルと白身魚のフライ、豆とお米のスープです。中でもスープが味噌か出汁でも入っているのでは無いかと思えるくらい、和風な味。懐かしい風味に、普段はたくさん食べないゆんじょんも完食です。

レストランの近くにあるカルモ教会は正面から見ると、屋根の上のドームだけが特徴なのに、右側に回り込んでみてビックリ。壁一面がアズレージョで彩られています。
旧市街の中心部ではリスボンのように市電が走っています。走っていると言っても人が小走りするようなスピードで進むため、乗っているのもご老人が数人だけ。茶色い古びた車両が、いい味を出しています。

お昼休み明けのクレリゴス教会の塔に登りました。塔の高さは76mでポルトガルで一番高いらしい。眺めは素晴らしく、周辺の建物がほとんど赤茶色い瓦屋根で造られている事、ところどころの煙突に海鳥が巣を作っている事、街の周辺に向うほど洗濯物が増えてゆく事などが分かります。

続いては、もう一つの名所サンフランシスコ教会へ向って、坂道を転げるように下ってゆきます。車が駐車してあるのが高台のクレリゴス教会なので、帰りの坂道が心配。外部は質素で飾り気のない建物なのに、内部は絢爛豪華。ターリャドウラーダ(金泥細工)と呼ばれるバロック装飾で、柱から壁、天井に至るまで全部が金ぴか。
フランス人のグループツアーとたまたま一緒になったので、ガイドさんの話を盗み聞きした内容が面白かった。何でも常に質素なフランチェスコ派の修道士たちが教会を建て出したのですが、建築途中で当時の王様に追い出されてしまった。別の宗派の教会が建築を引き継いだ結果、貴族などの寄進によってとても絢爛豪華なバロック建築となってしまったとのこと。教会の床の下にはフランチェスコ派の修道士たちが勤めを終えて眠っています。
ジェッセの樹と呼ばれるキリストの系図がとても立体的だったり、モロッコで首切りに会った宣教師や江戸時代に日本で磔にされた宣教師の話が木彫りの彫刻になって飾られています。どれも妙に生々しい表現。

その後、ポートワインの試飲をするため、サンデマン(Sandeman’s)の醸造所へ。到着してすぐに見学する事が出来ず、40分位待たされる事に。その間を利用して、20年代から続くサンデマンの広告や醸造に使われる器具を展示したギャラリーを見学。
昔の広告デザインはいつも何故か楽しい。少ない色数や面積、印刷技術の限界を上手く逆手にとって、ユーモアやジョークがいっぱいです。古い広告アートを見るといつも思いますが、現在の広告はビジュアルに頼り過ぎていて、なにか物足りなく、心に残るものが少ない。

蔵の中へは、ものすごいポルトガル語訛りだけど流暢に英語を駆使するお姉さんが案内してくれます。ヨーロッパ各地から来た見学客と、15人ほどのグループになって内部を見学。実際に出荷待ちのポートワインの樽を見ながら、ポートワインの種類や作り方の違い、歴史的背景など話は多岐にわたり、見学者たちからも質問が次々と出てきます。
最後にお姉さんの話を全部まとめるかのような映像を視聴して、おしまい。待ちわびた試飲の時間です。
今回飲めるのは、透き通った黄色い色とフルーティな若い香りでフルーツカクテルのような味わいの白ポートワイン、Sandeman’s Apitivと樽の香りが残る少しスパイシーな感じの赤ポートワイン、Imperial Reserveの2種類。どちらも美味しいのですが、白ポートワインなるものを初めて飲んだので、それがとても記憶に残ります。
パリでお世話になった友人と自分で楽しむための小瓶を買って、ポルトの観光を終えました。

Written on 3rd 7月, 2008 by admin · No Comments »

コメントを投稿

ヒント

コメントを投稿するには ログイン/登録 する必要があります。

はじめてコメントを書く時、あるいはまだ登録していない場合には、こちらを読んでみてください。