ホテルの引っ越し admin

長期間旅行をしていると、ホテルの質にこだわるようになってきます。
質と言っても、ただ高級なホテルに泊まれれば良いわけでは無くて、安くても、しっかりしたベッド、充分な広さの部屋、清掃やシーツ・タオルの交換の頻度、共同でも清潔に保たれたトイレシャワー、スタッフの接客の丁寧さ、中心部から離れていても交通の便が良いこと、毎日食べる朝ご飯が美味しいことなどなど。リストアップしたらキリがありませんが、今ではホテルの入り口からでも、一目見て大まかな質は判別出来るようになりました。

国を跨いだ移動をする時には、その国の事情が分からないことがほとんど。ホテルがたくさんあるのかどうか、どの地域が安全で静かで過ごしやすいか、何かしらのシーズンで混雑していないかなど。遅くとも1週間前からホテルの予約をネットで申し込んで、宿の心配なしで到着出来るようにしています。
ただ、ネットで予約する場合のホテルの情報は限られています。安いホテルは扱われていなかったり、バックパッカー向けのサイトでは二人部屋が取りにくかったり。写真が掲載されていても実物とは似ても似つかないものであることも少なくなく、宿泊代は直接交渉したほうが安く済む事がしばしば。

イスタンブールで最初に泊まったChillout Cengoもネットで予約しておいた場所のひとつでした。いろんなホテル予約サイトで探しに探して、比較的新しいけど宿代の安い場所を選んだつもりですが、現地に着いてみると他のホテルの平均価格と比べて高い気がする。僕たちの部屋は四畳くらいのスペースにクイーンサイズのダブルベッドが置かれていて、荷物を置く場所がほとんどなく、陽が燦々と差し込む窓があるのに扇風機もエアコンも無く、昼間は蒸し風呂状態でした。
二日間の予約を入れていたので、それだけは我慢して、三日目に脱出するべく、次のホテルを探していました。

ざっと15軒くらいあちこちのホテルを歩き回って、その都度実際に部屋を確認。新旧両市街のホテルを見てみましたが、観光名所の犇めく旧市街はどちらかというとバックパッカー向けの物件が多く、でも何故か値段は高め。新市街には星が4つくらいは付く高級ホテルがずらりと並びますが、その中でなぜかHotel Avrupaだけは一泊70リラ(約7,039円)と安い。建物の外観はぼろぼろですが、中は比較的最近に改装されているようで清潔な感じがします。風通しの良い部屋で、窓に面した通りが静かなのが嬉しい。ここに決めました。
なぜかスタッフは男性ばかりのHotel Avrupa。誰もが顔を合わせるとニッコリ笑って挨拶してくれます。朝食もまあまあ満足できる味。
ホテルを引っ越しして4泊。とても気に入ったので、トルコをぐるっと廻った後、飛行機に乗るまでの2泊もここに予約を入れました。

バックパッカーの多いホステルやゲストハウスは、欧米人が多くて賑やかなことが多い。この賑やかさが、楽しいと感じる程度なのか、喧しいと思うほどなのかが、ホテルの善し悪しを左右しますが、Chillout Cengoは運良く楽しい場所でした。

2日目の晩に、部屋でうとうとしているとなんだか外が騒がしい。もともと繁華街のど真ん中なので周囲のレストランやバーで奏でる音楽が響いてくる部屋でしたが、今回は音の発生源が近く感じます。お祭りでもあるのかと思って、窓から外を除いてみると、階下にあるキッチンから音楽が聞こえてきます。伝統音楽のような音色に引かれて、階段を降りて行くと、そこは即興のコンサートホールのような状態になっていました。

宿のスタッフの一人がサントゥールというチェンバロンのような楽器を演奏、その友達でいつもホステルに出入りしている男性がダフ(打楽器)を2種類持ってきていて、宿泊客の一人が時代物のバイオリン。バイオリンを持ってきたのはオランダから来た女性で、とても耳が良いらしい。他の二人が演奏しているトルコの伝統的な音楽に合わせて、リハーサルでもしたかのようにぴったりのメロディーを奏でているのです。今さっきまでトルコ音楽など演奏したことは一度も無いと言っていました。すべて即興で繰り広げられる音楽は、時々かみ合わない事もあるけど、とても耳に心地よい。
ホステルの客が皆集って、耳を傾け、演奏の合間にお互いどこから来たのか、お互いの国に行ったことがあるなどと、雑談を楽しんでいた良い時間でした。

Written on 15th 8月, 2008 by admin · No Comments »

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