予想外に長くなったバンコク滞在を経て、一昨日鉄道でアユタヤー入りしました。鉄道とは行っても、バンコクから2時間弱なのでとても短い移動です。
ここアユタヤーはバンコクに遷都される前まで4世紀にわたってタイの首都があった場所。ビルマの侵攻を受けて、もとあった都は破壊されてしまいましたが、崩れ落ちたままの王宮や寺院が遺跡として残されています。たくさんの遺跡がありますが、バンコクから日帰りツアーでも観光できてしまうほどに小さな町です。そこを2日かけてゆっくり見て回ります。
昨日は主立った遺跡を自転車でまわってきました。王族の寺院として建てられた、ワット・プラ・シー・サンペット。青空の下、3つの同じ大きさのセイロン式チェディ(仏塔)が並んでいます。近代になってから復元された大きな涅槃仏のある、ワット・ロカヤ・スタ。巨大な金ぴかの仏像のあるウィハーン・プラ・モンコン・ボピット。菩提樹に囲まれてしまった仏頭で有名な、ワット・マハー・タート。クメール様式の仏塔の下からたくさん宝物が発見された、ワット・ラーチャ・プラナ。アユタヤー時代の民家を復元したクン・クン・ペーン。
どれもこぢんまりとしていて、見どころが限定されているため、短時間で一息に見て回れます。
崩れかかった煉瓦作りの仏塔などは、見ているだけでも痛々しく感じますが、周辺が公園として整備されているのでアンコールのような時代を経てきた貫録に少し欠けます。
今日は、ワット・ラーチャ・プラナで見つかった宝物を始めとして、アユタヤー時代の仏像などが保存されている、チャオ・サン・プラヤー国立博物館へ行きます。屋外で雨ざらしになっている仏像などよりも、見ごたえのある遺産に出会えそうで、期待大です。