ペトラ観光を一通り終えた僕たちは、マドリードへのフライトを待つため、ヨルダンの首都アンマンにやって来ました。カイロのような混沌もなければ、観光名所が詰まった街でもない。地元の住民たちが悠々と生活を繰り広げる穏やかな首都です。
王宮やいくつかのイスラム寺院など観光できる場所はありますが、あまり興味を持たなかった僕たちは、ホテルや街中のカフェでゆっくりと時間を過ごす事に決めました。
とにかく寒いので、なるべく外出は控えるに限ります。アンマン滞在中に、僕たちが行った場所と言えば、ホテルの近辺のレストランや売店と、20分ほど歩いた場所にある欧米人の集るカフェだけ。アンマンの人に言ったら怒られそうなくらい、観光していません。
溜まりに溜まった旅程のチェックや、次に訪れるモロッコとヨーロッパの情報を、パソコンと首っ引きで調べているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。
安宿は夜も暖房がしっかりと効かないので、ベッドに半分もぐりながらDVDを観たり、ホテルに置いてあった日本語のエッセイを読んだりして過ごしました。
あっという間に3日間が過ぎアンマンを去る時が来てしまいましたが、首都にしては物価も安いし、食べ物もなかなか美味しい。出来れば次は春か夏に来て、市内の遺跡や死海を始めとする近郊の観光地にも訪れてみたいものです。