橋や虹のように削られた岩を見たくてアーチズ国立公園に来ました。
岩山はこれまでにさんざん見てきたから、ちょっとぐらい大きくてもあまり心が動かされないのですが、アーチ状に真ん中がくりぬけて空が見えると感動します。水や風が時間をかけて作った彫刻は、今もまさに侵食を続けている途中なので、場所によっては危険なため近寄ることが出来ないようになっていることも珍しくありません。
午後からの移動があるので大事を取って、いくつか気になるポイントだけ見てきました。
最初に見たのは、バランスロック。巨大な岩がくびれた台座の上に絶妙なバランスで乗せられたような状態で、今にも転がり落ちてきそうです。遠くから見ると頭でっかちなてるてる坊主のような姿をしています。
次はランドスケープアーチ。水平方向に広い橋を架けたような見事なアーチで、公園のガイドマップの表紙にもなっています。橋脚のように見える部分はしっかりと分厚い岩なのですが、橋の真ん中に近づくにつれてどんどん細くなり、一番薄い場所では1.2m程度の厚みしかありません。以前はアーチの真下から見上げたり、上に乗って歩いたり出来たそうですが、1990年に侵食による岩盤の崩落が確認されてから、遠くから眺めることしか出来なくなりました。
最後に見たのはダブルアーチ。くたびれて車で休んでいるゆんじょんを後にして、独りでアーチの真下まで行きました。人差し指と中指を大きく開いてまるく折り曲げたような形をした2本のアーチがダイナミックな景色を作っています。アーチの真下まで登っていくことも出来たので、しばらくぼーっと景色を眺めてしまいました。
急ぎ足で歩き回ったアーチズ国立公園ですが、天気も良く、印象に残る景色がたくさん見ることの出来た場所です。