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2007-12-012022-02-11

ウユニ塩湖ツアー(1日目)

ウユニで一泊してバス移動の疲れを癒した翌日、塩湖のツアーに出発しました。
日本人旅行者にも評判の高いHostal Avenidaの隣にあって、宇多田ヒカルの歌が絶え間なくラジカセから流れるBrisa Toursでひとり95ドル(約10,502円。5ドル値切った)の3泊4日のツアーです。僕たちはそのままツアーの最終日に訪れるLaguna Verdeからチリに入国するため、国境越えのバス料金を含んだ金額です。

ツアーの目玉は1日目に宿泊する塩湖の中に建つホテルPlaya Blanca。以前は隣り合わせで2つのホテルがあったらしいのですが、現在はこのPlaya Blancaのみ。

ちょっと気持ち悪い4WDのトヨタランドクルーザー(随分旧型)を運転するのは、この道20年はくだらないだろうベテランドライバーのノエルおじさん。同じツアーに乗り合わせた、国際派夫妻モトさん&カオリさんと男の一人旅Sさんとはすぐに打ちとけました。Sさんは帰国の期限が迫っているため、1泊だけのおつきあいですが、モトさんとカオリさんは同じく3泊4日でチリに抜けるため、ずっとご一緒です。

ランクルの屋根に荷物を積み込んで、いざ出発。最初の目的地はウユニの市内から30分の鉄道の墓場(?)です。過去にウユニからチリへ向けて通っていた鉄道のレールや機関車の残骸を見ることが出来ます。正直あまり必要とは思えない経由地点ですが、地平線の果てまで続くレールを前に写真を撮ったり、機関車によじ登ったりして遊びました。

その次が塩湖の端で岩塩を精製している場所。岩塩の精製はどうやら過去の話で、今はMuseo(博物館)とは名ばかりの塩の塊で作られた建物やお土産物屋が集っています。でもそこで初めて塩湖の塩を舐めてみたり、家畜か客寄せか分からないリャマと異文化交流したりしているうちに再度出発の時間。

3箇所目は岩塩をかき集めて(おそらくその後精製するため)いる場所。ここはすでに塩湖の真ん中で、見渡す限り雪のような白に囲まれています。サングラスがないと眩しくて目が明けていられないほどの白さ。真っ青な空に遠くの山が霞んで、足下から続く白い地平は、人工的にも感じるほどシュールな景色です。
同じ方面を目指す10台ほどのランクルに交じって、記念写真をたくさん撮ったのですが、どの写真も塩が白すぎてコントラストが高くなり、人物は真っ黒。でも楽しい思い出です。

そして昼前に塩のホテルPlaya Blancaに到着しました。ホテルは建物も岩塩を切り出した塊で作られているので、舐めればきっと塩辛いはず。他のツアー客は見学だけして別の目的地へとランクルを走らせる中、僕たちは宿泊するために荷物を下ろして各自の部屋へチェックイン。ホテルの建物が塩で出来ている以外は取り立てて特徴もなく、とても快適とは思えない代物だからか、物珍しそうにいろんな国のひとから声を掛けられました。Brisa Toursの話では、このホテルに宿泊するのは多くは日本人で、欧米人は少ないとのこと。彼らのガイドブックには悪い評判でも書かれているのでしょうか。
僕たちが宿泊するのは、塩が目的ではありません。360度何もない塩湖のど真ん中で、夕日・星空・朝日を見ることが狙いです。
実際ホテルに着いてみると、シャワーどころか水道もなく、もちろん電気もない。昼前に到着したは良いけど、各自持ってきた昼食を食べてしまうとやることがなくなり、管理人の息子ジュニオールとおもむろにサッカーをしたり、ホテルの周りをうろうろ散歩する(でも塩以外何もない)しかありません。

とりたてて何かをするでもなく時間を消費していると、夕日の時間がやってきました。遠くの山のさらに遠くに沈んでゆく太陽が、最初は雲、そして塩湖の表面を徐々に茜色に染めていきます。一旦地平線の近くに来るとあっという間に沈んでしまうので、デジカメの液晶を覗き込みながら、数分間の夕焼けを観賞しました。太陽が沈むと同時に寒さと風が襲ってきます。
寒さをしのぐためホテルの中に戻ると、待ちわびた夕食の時間です。ネットの情報ではあまり評判が良くなかったのですが、前菜のスープもメインのチキンとスパゲティも、充分満足。ロウソクの明りを頼りに、今日初めて出会った仲間と食べることが、もっと美味しく感じさせたのかも知れません。

食後、防寒具を着込んで、ホテルの外に出てみました。3分の1まで欠けていても強烈な光を反射する下弦の月に圧されつつも、無数の星が、言葉通り視界の360度に広がっています。月明かりのせいで星が落ちてくるような感覚は無いけれど、生まれて初めて南半球で体験する満天の星に感動。寒くなければいつまででも眺めていたい景色です。
その後、2時間ほどビールを飲みながら話をして、月が沈むのを待ってからもう一度外に出てみました。月は地平線近くまで落ちていて、星たちはさらに近くに感じられるようになっています。天の川がどこにあるかすら分からないほど、全天に星が輝いていて、間違いなくこれまでに見た最も密度の高い星空です。

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