オークランドに戻ってきました。夕方、市内北部にあるキャンプサイトにチェックイン。途中、北上する時と同じ道路を通ってきても、雨が降っていないと違うとまったく別の場所に見えます。ノースランドを往復した数日間、ネットに一度も繋ぐことが出来なかったので、ネットに繋げられる場所を探して、パソコンを抱えて周辺を行ったり来たりしました。マクドナルドやリカーショップのウィンドウに張り付いて、どこかから漏れてくるわずかな無線LANをキャッチしようと、パソコンを覗き込むふたりは、さぞかし怪しかったに違いありません。
結局キャンプサイトの周辺では、ネットには繋げられず仕舞いで、友人のアベ君に電話で助けを求めました。キャンプサイトの近くにネットが接続出来るスターバックスを探し出してもらい、翌日にそこで作業をすることに決めて就寝。
翌朝、朝ご飯を食べ終え、身支度を済ませ、出発の準備をするため、給水ホースを取り出そうとして、テールゲートを開けた途端にトラブルが発生しました。
僕が開いたテールゲートの扉は、頭上にあったピクニックテーブルの屋根の金属製ポールに直撃。それだけなら何ともないのですが、Fiat Ducatoの斬新なデザインのため、テールゲートの扉の幅一杯に取り付けられたリアウィンドウのガラスが、真っ先にポールと接触しました。
あっという間にガラスが砕け散り、観音開きのテールゲートの左側がヒビだらけ。ガラスの破片を頭から被ってしまい、顔を少し切ってしまいました。何よりも先に、このアクシデントで旅のスケジュールが狂ってしまうことが、頭をよぎりました。
キャンプサイトの責任者にいきさつを説明して、芝生にガラスが散らばってしまったことを謝ると同時に、レンタル会社に電話をして、修理の段取りを相談します。
本当は修理工がキャンプサイトまで来られれば良かったのですが、他に方法がないと言うので、指示されるままテールゲートに残ったガラスを全部叩き落とし、修理工場まで30kmほど運転して行きました。
事故を起こしたのが、日本やフランスだったら、まず最初に面倒な状況説明書類を書かなくてはならず、修理費を保険が負担するかどうか、保険会社の判断を待つことになりそう。何かと手間と時間のかかることを予想して、自分が起こした事故を棚に上げてうんざりしていましたが、意外なことに、修理工場に到着するとすぐガラスを交換してくれます。作業が終ってレンタル会社に報告すると、費用は保険持ちなので何も心配せず旅を続けて下さいと言われました。書類も支払いも一切なし。手際の良さと簡素な手続きに、ちょっと感激しました。
左側だけリアウィンドウだけ真新しいガラスになり、固定のためのテープを貼り付けたまま、修理工場を出発。想像したより時間のロスがなく、安心しました。向うのは、次なる目的地、ツチボタルで有名なワイトモです。
ワイトモに向う途中、高速沿いのサービスエリアにマクドナルドを発見しました。パソコンを持ってそそくさと入ってゆくと、無線LANがばっちり使えます。ニュージーランドオリジナルのキーウィバーガーを食べながら、久しぶりのメールをチェック。ブログも少しアップデート。昼食のハンバーガーセットとコーヒーで2時間粘り、一週間読むことの出来なかったメールやニュースサイトをチェックしてスッキリしました。