ラスベガスでもだらだらした後、向ったのはグランドキャニオンのゲートシティとなるWilliams。カリフォルニア州からネバダ州をぬけて、アリゾナ州まで来ました。映画でみるような荒野を駆け抜け、Route 66もチラ見し、到達したのはモーテルばかりのこぢんまりとした町。グランドキャニオンだけがこの町の資源かも知れません。
小さな町でもネットで見つけたPine Country Restaurantで食べたサンドイッチはとても美味しかったし、モーテルも居心地のいい場所が見つけられました。
本来はグランドキャニオンビレッジの中のロッジに泊まりたかったのですが、あいにく年中満室状態らしく、シーズンを少し外した今も予約は出来ませんでした。
Williamsに着いてすぐに、夕焼けのグランドキャニオンを見に出かけます。薄暗い一本道を1時間半走り続けてゲートをくぐるともうすぐそこに崖っぷちが口を開いて待っていました。満杯の駐車場を抜けて少し離れた場所に路上駐車。車を降りなくても何キロも先に反対側の絶壁が見えます。
夕焼け待ちの観光客が何十人も集っていて、記念撮影も行儀良く並んで交替でパチリ。遠くに霞んで見える絶壁も、こちら側で今にも人間を飲み込もうとしている絶壁も、圧倒的な壮大さ。ネパールのヒマラヤに匹敵するほどの感動でした。
何度も写真を撮ろうと挑戦しますが、このスケールを四角く切り取るなど出来るわけがありません。
これほどスケールの大きな国立公園をいくつもかかえているアメリカでは、世界遺産に関しての関心が少ないとも言われています。グランドキャニオンを見てしまうと、本当にそうなのかもと信じざるを得ない。日本の自然世界遺産なんて太刀打ちできないほど、インパクトのある公園が多いし、保護されてもいる。出来るだけ自然ありのままの姿を残そうとするため、森林火災などの自然淘汰も(人に危険の及ばない限り)そのままにして放っておくというから驚きます。同時に現地で観光客が花を摘んだり、動物に餌を与えたりすることを法律で厳しく取り締まっていて、あらゆる場所で警告が表示されています。
グランドキャニオンは3日続けて見に行きました。初日は夕焼けだけ。2日目はトレッキングのルートを自分たちの足で歩いてみました。3日目は早朝朝焼けを見に。トレッキングしてみると視点がどんどん変化し、大きな口を開けている崖を眺め降ろすだけでは分からない岩壁の表情が楽しめます。リスやコンドルのような動物にも遭遇できました。
朝焼けは4時起きでナチュラルハイ状態で車を飛ばして、日の出の時刻に何とか間に合いました。車がないとアクセスできない離れたポイントから崖下を見ると、それまで見えなかったコロラド川が遠く見えたり、グランドキャニオンの東に広がる砂漠地帯が見えたりと、新しい驚きが続きます。
朝焼けを見ている時に、韓国からやってきた自転車で世界一周旅行をしている青年に出会いました。あまり多くは話しませんでしたが、6年かけて世界中の国を回る予定だそうです。6年も故郷に帰らず、言葉の違う国を渡り歩くと言うのはどれくらいの努力を必要とすることなのか。アメリカはニューヨークから、ほとんどキャンプ場に泊まって、走ってきたそうです。試しにGoogle Mapsで調べてみると最短ルートでも2,398マイル(約3,859キロ)。レンタカーでそこそこのサービスの受けられるモーテルを泊まり歩いている自分たちが、とても贅沢をしているよに感じました。
世界にはいろんな人やものがあります。旅行に出るまで日本やフランスを軸にしたものの見方しか出来ませんでしたが、出会う人や行き着く場所に影響されて、どんどん変わって行くのが楽しく感じます。
アメリカ、序盤から満喫しているみたいだね~。
グランドキャニオンの壮大さが文章から伝わってきます。
グランドキャニオンへはパックツアーで行くと
短くて数時間、長くて一日しか見て回れないようだから
ちゃんと見たかったら、2人みたいに自分たちでレンタカーを借りて
何日かに渡って観に行くのがいいんだろうね。
参考にします!
Yun
出発前に電話くれてありがとう。
出られなくてごめんね。ちょうど電車で移動中でした。
折り返せなくて、残念だったわ。
これからも元気に旅を続けてね!!
maky コメントありがとう。凄かったよー、グランドキャニオン。
時間さえあれば、レンタカーを借りた方が旅費も安く済むからおトクです。パックツアーだと日の出や日の入りは見れないしね。あと、夜中にモーテルへ帰る途中に見た星空と細〜くて切れそうな下弦の月は絶句ものです。
写真はゆんじょんがそのうちアップロードするはずなので、お楽しみに。