南米に限らず、各国の首都は何かとごちゃごちゃして汚かったり、車や人の通りが多くて嫌な思いをすることが多いのですが、サンティアゴは違います。僕たちが滞在したのは旧市街だということを前提としても、街がキレイ。スペインの影響を受けた街並みは、ヨーロッパの一都市としてもおかしくないほどに、キレイで落ち着いていて、並木の多い歩道などもあって、洒落ています。
メトロやバスもきれいに清掃されているし、あちこちで掃除をしている市の職員を見かけます。
公園もヨーロッパ風。大自然の中の国立公園のような魅力はありませんが、整備と掃除の行き届いた、大通りに挟まれた公園のベンチで、行き交う人を眺めながら、のんびりと時間が経つのを待つのもいい気分です。
そして食べ物が豊富。現地の伝統料理を始め、中央市場で食べられる新鮮な魚介類や、ファストフード店なども充実しています。新市街に行けば、新しいオフィスビルに挟まれて、洒落たレストランが軒を連ねています。露店で食べられるモテコンウエシージョという、大麦を炊いたものに、杏の実と甘いスープをかけたデザートは暑さを忘れさせてくれます。
道行く人はスペイン系の白人がほとんどですが、観光客が訪れるエリアでは、英語はかなり通用するし、中央市場においては日本人と見るやウニ!とかサバ!とか声を掛けられます。
そんなサンティアゴにおいて、人々を最も喜ばせ、かつ最も肥満に追い込んでいるのが、アイスクリームだというのは間違いないはずです。
なにせ、商店の半分はアイスクリームを作っているんじゃないかと思えるほど、アイスクリーム屋が多い。これほどアイス率の高い街も珍しいくらい、老若男女がアイスクリーム片手にペロペロしています。しかもそのサイズが半端ではない。日本で見かけるのと同じサイズのコーンのうえに、どっしりと乗ったアイスクリームは、コーンの直径の2倍はあるし、コーンだけでは物足りないのか、プラスティックカップにコーンごと逆さまに突っ込んだようなものを、持ち歩いている人もいます。
僕たちも負けじといろいろなアイスクリームを食べてみました。ソフトクリームは北海道の生乳を使ったものもたじろぐ、あっさりした大人の美味しさ。カフェの軒先で売っている極大アイスクリームは、濃厚なバニラ味でもさらっと溶けてゆく舌触りで、すぐに食べ終ってしまう。アイスクリーム専門店で食べた、カップにひっくり返されたアイスクリームは、その量も然る事ながら、洋菓子やパフェを思わせるアイスとソースのバランスが絶妙。しかも毎日食べても足りないほどのフレーバーのバリエーション。
アイスクリーム好きの僕としては、サンティアゴはパラダイスです。イースター島にいる今、サンティアゴに戻るのが楽しみなのは、島内で僕一人かも知れません。
さば!!はお得意のフランス語でしょう。アイスもいいけどお酒(ビールってどんなん)の薀蓄も聞きたいです。あと、おっ、美人発見!!ってのもよろしく。
お酒に関しては、安くて美味いチリワインが、さらに安い現地価格で調達できます。
高いものは1,000円以上しますが、庶民が飲むのはボトル200〜400円くらい。でも充分楽しめる味です。これまでに何本か飲んでいますが、少し甘め(低価格なためブドウ以外のもので味を調整しているのかも)のものが多いみたい。
金銭感覚の狂った僕たちは、200円でも「高〜い!」と思っていますが、世の中こんなに安く美味しいワインが飲める国も少ないはず。
ビールは、Cristalという銘柄(これしか飲んだことがない)が日本の昔のビールのようで、「麦!」って感じの味です。あまり美味しいとは言えないけど、ビールらしいと言えばビールらしい。昔、好きでもないのに無理してビールを飲んだことを思い出しました。
女性はねー。ある情報ノートでの書き込み曰く、チリは美人発生率が非常に低いそうです。はい。
街角の広告や雑誌のモデルも、美しい顔よりもボディーを強調したようなものが多い。だからといってナイスバディな女性が巷を歩いているかと言うとそうではなく、一様に太め〜デブの間です。はい。
ある情報ノート???
情報ノートっていうのは、世界各地の日本人が多く宿泊する宿においてあるもので、普通の白紙のノートに旅行者に役立つ情報が書き込まれているものの事を言います。
近隣諸国の宿や治安、食事などの有益・無益な情報がたくさんで、地球の歩き方のような年に一回刷新されるかされないかのガイドブックでは網羅できない最新情報やニッチな情報がたくさん書き込まれていて、バックパッカーたちにはとても重宝されるんですよ。
情報ノートを目的に、わざわざ置いてある宿に宿泊する人もいるくらい。