ニャチャンでビーチに遊びに行った時のこと。
泊まっていたホテルからは5分ほど歩くとビーチに到着します。夏休みシーズンで、ベトナム随一のリゾートビーチということもあってか、外国人よりベトナム人の方が多いようです。日本でよく見かける白い砂ではなく、少し茶色っぽい砂のビーチ。その砂浜にたくさんタイヤのチューブではないかと思われる、浮輪を積んだ場所があります。どうもそれらを貸して小銭を稼いでいるおばちゃんがたくさんいるようです。中にはライフジャケットを貸している人もいて、身に付けて海に浮かんでいる人たちはなんだかとても楽しそう。
欧米人は例外なく砂浜に並べられたデッキチェアーを借りて寝転がり、日焼けに精を出しています。海岸沿いの道端で売られている日焼け止めもほぼ外国人のみを対象にしているようです。日本のビーチとは違って人もまばらなので、場所とりは必要ありません。ゆっくり座って海を眺めたり、気が向いたら海に入ったりするのが正しい楽しみ方です。
僕たちも含めて外国人は水着を着ていますが、社会主義国だけにあまり過激なものは無いようです。ベトナム人は洋服のままの人がほとんどです。隣で何かを食べていた人がTシャツもパンツもそのままでいきなり海に飛び込んだりするので、びっくりします。
Tシャツが濡れて下着が透けているお姉ちゃん。もともとアオザイや普段着でシースルーの生地を使ったものが流行っているようなので、下着を公然と晒すことにはあまり抵抗がないみたいです。
明らかに水着ではない白い短パンが濡れて、下着を履いていない股間がクッキリ透けているオヤジに関しては、誰か教えてあげたほうがいいんじゃないかと思います。子供は素っ裸も当たり前。これまでのアジア旅行では、どこの国にいても裸の子供をよく目にします。
ビーチも商売上手なベトナム人にとっては重要な販売拠点。時折スルメイカのような乾物と七輪のようなものを天秤棒にかけ、即席炭火焼きを売っているおばちゃんが歩いているかと思えば、カメラを片手に泳いでいる人に記念撮影を売りつけているおやじもいます。カメラマンは相手が女性だと決まりきったポーズでは物足りないらしく、グラビアカメラマン然とモデルに指示しているところが笑えます。ベトナム人にしては珍しくビキニを着けたおばちゃん二人が、カメラマンの指示で波打ち際に寝転がってグラビアアイドルも顔負けのお色気ポーズをしています。当人たちは恥ずかしがってはいるようですが、見ているこちらも恥ずかしくなります。素材が素材だけにどんな写真ができ上がっていることやら・・・。
まだ環境問題より日々の生活が優先される国だからなのか、ビーチにはたくさんゴミが残されています。
とは言え、驚異的な発展が進んでいるベトナムのことなので、あと何年か後に来た時にはもう少しキレイなビーチが楽しめるようになっているかも知れません。