北米大陸西側での1ヶ月を満喫した後、向ったのはニューヨーク。世界一の大都会です。DVDでMr. Beanなどを観ながらまったりと飛行機移動の時間を過ごすと、6時間ほどで着きます。
空港からしてなんだかガサツで大味な西海岸とは異り、アジアの最新空港のような雰囲気があります。
宿泊したのはアッパーイーストサイドの個人宅を下宿のようにしたようなアパートメントホテル。ホテルと付けると品が良く聞こえますが、実際は狭いアパートに3グループが寄り添って共同生活をする宿舎といった感じ。NYCではこれでも95ドル(約11,113円)もします!7泊するので、宿泊費だけでいきなり800ドル以上とられてしまうのは、なんとも心細い。
結局数日間を同居した、女性一人旅のNさんと、別の州で留学中の男性Yさんの人柄に恵まれて、毎日楽しく過ごすことが出来ました。
ここNYCでは行きたい場所がたくさんあります。MOMA、メトロポリタン美術館、自然史博物館、グッゲンハイム美術館、ホイットニー美術館、イサム・ノグチ庭園美術館、エンパイアステートビル、自由の女神、ハーレムの教会、アポロシアター、タイムズスクエア、ブロードウェイ、チェルシーのギャラリーなどなど。数え上げるとキリがありませんが、出来るだけ多くを限られた時間内でこなすには綿密なスケジューリングが必要です。
その間に、前の会社で同僚で、ボストンに住んでいる近藤君とも再会することになっているので大変です。
結局リストの一部を残して、毎日朝から晩まで市内を歩き回っていたのですが、中でもイサム・ノグチ庭園美術館とメトロポリタン美術館分館のクロイスターズがとても素晴らしく印象的です。
イサム・ノグチ庭園美術館はマンハッタンではなくクイーンズ地区にあるので少しアクセスが良くないのですが、電車を乗り継ぎ駅から歩いて到着しました。外からはその素晴らしさがぜんぜん分からないほど質素な建物。エントランスでひとり10ドルの入場料を払うと、後は好きなだけイサム・ノグチの世界に浸ることが出来ます。
作品の数が多いことも然る事ながら、本人が設計した庭に並べられた作品が絶妙な空間を描いています。またアーティストとしてだけの作品だけではなく、デザイナーとしての作品を剣持勇の製品と対比するようにした特別展が開かれていて、同時代を導いたデザイナーの考え方やお互いの交流に触れることが出来ました。
クロイスターズはメトロポリタン美術館の分館としてマンハッタン島の北に位置し、フランスやスペインの中世の修道院をくっつけあわせて作られたような美術館。建物を構成する柱や門、展示物は時代の異るものを取り混ぜてあるのですが、全体として修道院の雰囲気と展示物に適した空間を作ることに成功していると思いました。美術館としては暗めの照明に照らし出される彫像や絵画、タペストリーなどはずっと過去からその場所にあったかのようにも見えます。
人物や動物を交えた質素でも優雅な色彩を湛えた、中世の写本がたくさんあり、しばらく時間が経つのを忘れて眺めていました。ひとつひとつ手書きで作られたとは信じ難い緻密な筆捌きで描かれた細密画の集合体。値段が付かないほどの宝物だと思いますが、ひとつ欲しくなります。
実質6日間滞在したNYCですが、ぜんぜん時間が足りない。是非とももう一度来て美術館巡りをしたいと思います。
すごい、美術館三昧の1週間だったんだね~。
うらやましい。
実はアメリカってほとんど興味がなくて
旅行といえばいつも欧州ばかりだったんだけど
このブログを読んだら、NYにはとても行きたくなりました。
オススメのイサム・ノグチ庭園美術館とクロイスターズは
絶対に行きたい!
帰ってきたら、いろいろと教えてね。
macky
お久しぶり!!
クロイスターズは趣向によるかもしれないけど、イサム・ノグチ庭園美術館はお勧めです。
私もアメリカにはあまり興味がなかったけど今回の旅でかなり印象が変わったよ。