ネパールは世界でも物価の安い国の一つ。我々旅行者には大切なホテルの宿泊料でその物価もはかることが出来ます。
カトマンズのゲストハウスは、Mount Annapurna Guest House。ソーラーシステムのホットシャワーとトイレ付き、ダブルもしくはツインで一部屋辺り400ルピー(約760円)です。ホテルの設備はまあまあながら、いつもレセプションを守っているマネージャーのラーズさんとスタッフのビムさんの人柄がチャームポイントです。
ラーズさんはいつ見ても変わらないキャップの下に覗く、甘いマスクと優しい声が特徴。料理も運転もこなすナイスガイです。
ビムさんは笑っていても仕事中でも表情の変わらない目元(でも優しい)と150cm台の身長でゲストハウスのマスコット的存在です。コアラに似ています。いつも眠そうで、あまり朝早くに声を掛けると、体が前後に揺れています。
ポカラのゲストハウスは、歩き方で紹介されていたHotel Yeti。同じ条件でもポカラの方が安く、250ルピー(約475円)です。
家族経営らしく、オーナー夫婦から子供たちまで、みんな忙しそうに日がな一日掃除しています。まだおしゃべりをするほどは打ち解けていませんが、とても親切そうな一家です。
ソーラーシステムというのが、蛇口をひねればいつでも熱いお湯の出る日本の生活になれた僕たちにとっては、苦労の素です。太陽熱で水道水を温水にするため、夜間や明け方はお湯が温まってなかったり、温水が出てもすぐに無くなってしまったり。逆に昼間は熱湯しか出てこなかったりします。仕方なく毎日夕方頃にシャワーを浴びるようにしています。
ポカラにおいては、水の問題以上に問題なのが電気。毎日数時間は停電します。主に水力に頼った発電をしているこの国では、国民生活の近代化にインフラが間に合っていないのだと思われます。停電で天井のファンも止まるため、日中はとても過ごしにくくなります。前ぶれなくやって来るので、トーチライトとロウソクの場所はキチンと管理していないと、面倒なことになります。