もともとはプーケットで二人揃ってオープンウォーターを取得する予定でした。ゆんじょんの体調がすぐれなかったので、ダイビングショップのスタッフが何度も薦めてくれるのを断って、僕一人で講習を受けました。
バリ島でどんなダイビングポイントがあるのかなど、全く事前情報を持たないまま旅行会社で勤めるバリ島のエキスパートしまちゃんに相談すると、知っているお店をあたってくれるとのこと。ゆんじょんが体験ダイビング、僕がファンダイブで予約を入れてもらいました。
二人とも視力が弱いので度付きのマスクを試したいとお願いすると、その日の内にいろいろ持ってきてくれたのはメガダイブというショップのスタッフ。プーケットのショップでインストラクターさんに紹介してもらったところと同じでした。現地スタッフも日本語を話します。
翌朝7時半に迎えのミニバスに乗っていったんショップへ向います。途中でピックアップした他のお客さんのうち、ひとりはダイビング歴20年というベテランのシャチョー(あだ名)、もうひとりは主に日本でダイビングしているIさん。ショップで書類などにサインをしていると、もうひとり僕と同じプーケットのカタダイビングサービスでOWを取得したけど、それ以来2年も潜っていないという男性もジョインします。書類を書き終わったら、ミニバスで港へ向けて出発です。
ファンダイブの4人は地元のガイドが二人付きます。ジャイアンとカレーライスと自己紹介するあやしい日本語を話すふたりは、どちらも海に入ったらすぐに沈んでしまいそうな立派な体格。体つきの小さい日本人4人が、たくましい現地人に連れられていくのはちょっと面白い光景だったかも知れない。
体験ダイビングのゆんじょんは、日本人スタッフのミドリさんとショップマネージャーさんの二人がもてなすVIP待遇(?)です。
向うのは、バリ島の南東にあるプニダ島です。そろそろマンボウの季節らしく、マンボウポイントへ向います。前日の説明では波は穏やかだという話だったのですが、結構波があって10人乗りの小さなボートは忙しなく揺れます。
最初のダイビングポイントへ向う途中、イルカの群れに出会いました。10頭ほどのイルカが海面に背びれを覗かせながら泳いでいるのが眺められて、予想しなかった収穫。
ポイントに到着すると、あらかじめセットされていたBCDを背負ってバックドロップ。何日ぶりかの海水の味にワクワクします。心配していたゆんじょんも落ち着いている様子なので、安心してダイビング開始です。
潜ってみると、プーケットよりもぜんぜん透明度が高いようです。後で聞いたところでは15m以上はあったとのこと。明るい水中にたくさん魚が泳いでいます。種類もプーケットで見たよりも多いみたい。名前が分からないけど、水族館で見るような魚たちがうようよ。鮮やかなサンゴやイソギンチャクとともに、たくさんの魚が揺れ泳いでいました。
2回目のダイビングポイントへ向うと、周囲の島との狭間だからなのかすごい波のうねりです。あまりにも揺れるので気分が悪くなってしまいました。その辺りは海水がいろんな方向から出入りしているらしく、1mも進むと驚くほど冷たい水にぶつかったり、温かい水がやってきたりします。水の流れもかなり強く、岩に掴まっていないとどんどんあらぬ方向へ流されていってしまいます。
マンボウポイントなので潜ってすぐにマンボウの出現地点へ向かい、しばらくそこでマンボウが現れないかと待っていましたが、結局最後まで見つけることは出来ませんでした。
プーケットでもそうでしたが、ボートダイビングは帰りのボートが辛い。ダイビングの疲れもあって誰も喋らないし、揺れが酷いと気持ちの悪さで頭が一杯になって、潜っていた時の楽しさはどこへやら。それもボートから降りるまでの辛抱。
一緒にダイビングした人たちの楽しさも手伝って、ゆんじょんもエンジョイした様子。なるべく早くCカードをとってくれることを期待して、次のダイビングが楽しみな今日この頃です。