毎日を遺跡で過ごしたカンボジアの旅を終えて、陸路でバンコクへ移動です。
お世話になったゲストハウスで予約したもらったタクシーで、向うのはタイとの国境の町、ポイペト。
シェムリアップから3時間ほどの道のりですが、出発して30分もしない内にアスファルトがなくなり、赤土を固く固めたダートロードが続きます。車線も引かれていない幅広い道路を行き交う乗用車やトラック、未だ道路工事を続ける工事車両の巻き上げる土が視界を赤色に染める中を時速80キロほどで飛ばします。エアコンの効いているタクシーでなければ、たちまち目や鼻に土が入ること間違いなしです。
整備が行き届いていないダートロードをラリーカーさながらに走っていくと、突如として小さな町が見えてきました。
道路の先にアンコール・ワットを模したゲートのようなものが見えて来たと思ったら、あっけなくそこが国境だとタクシーを降ろされました。
タイとカンボジアの両国からカジノや交易を目当てに多くの人が集まる国境。陸路で歩いて国境を越えるのは初めてなので、少し緊張します。すんなりとカンボジア側の出国検査、タイ側の入国検査を通ると、タイ独特の3輪トゥクトゥクがあることで国境の反対側の町アランヤプラテートに入ったことが分かります。
銀行のATMでバーツを入手をして、トゥクトゥクで向うはタイ国鉄のアランヤプラテート駅。到着するとすでにたくさんの人が電車を待っていました。
軽く食事を済ませて、切符(一人48バーツ/約186円)を買います。二等車両に乗りたかったのだけど、三等車両しか無いとのことでこれ。バンコクまでの255kmの距離を移動する手段としては格安です。バンコクまでは約7時間の旅。
途中で雨が降ってきて、通路を挟んで反対に座っていたおじいさん二人とおばあさんの席の窓が閉められなくて、雨が降り込んでくるアクシデントはありましたが無事にバンコクに到着しました。
椅子に座ったまま少し眠りもしましたが、長距離長時間の移動は疲れます。目星を付けておいたカオサンロード近くのゲストハウスに付いたらバタンキューでした。
翌日同じ通り沿いに雰囲気のいいゲストハウスを見つけたので、早速引っ越し。8月の香港行きの予定を少しアレンジし直して、もっとタイに滞在することにしたので、それからの5日間はこれまで見られなかったバンコクの王宮とワット・プラケオを観光したり、タイマッサージの総本山ワット・ポーへマッサージを受けに入ったり、バンコクの伊勢丹でショッピングしたりと、まったりとした時間を過ごしました。
ワット・プラケオでエメラルド仏陀(結構ガッカリ)やラーマキエンを描いた壁画(ながーくて感動)を見た後に、渡し舟を使って向ったワット・アルン(三島由紀夫の小説に登場する「暁の寺」ですね)に行きました。到着する直前で激しい腹痛に襲われ、暑さで汗だくの上に冷や汗をかいたのが強烈な思い出です。
なかなか気に入る服の見つからないゆんじょんが、伊勢丹で長袖の上着を買ってくれたもの良かったかな。