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2007-12-162022-02-11

パイネ国立公園

手前はアルマガ湖。リャマやアルパカの仲間、グアナコの姿もあちこちに見られました初夏のイースター島を後にして向ったのは、南極に近く風の強い独特の気候のパタゴニア。
年中見られる雪山と氷河が有名な、パイネ国立公園(チリ側)とロスグラシアレス国立公園(アルゼンチン側)に行ってきました。半袖で過ごす南の島から、急にダウンジャケットが必要な氷の世界に来てしまいました。

最初はチリのプエルトナタレスからツアー会社のバスでパイネ国立公園に。
20人くらいの欧米人が同行しますが、お歳を召した方が多い。というのも、本来パイネの楽しみ方は、トレッキングやキャンピングで厳しい大自然の中に身を置くのが正解で、ぬくぬくとヒーターのついたバスでのんびり回るものではないからです。ゲートシティとなるプエルトナタレスからは、毎日多くの若い欧米人が、キャンプか山のレフヒオ(避難小屋)を使った数日間のトレッキングに出かけていきます。
キャンプやトレッキングが得意ではない僕たちは、お年寄りに交じって大自然から一歩引いて楽しむことにしました。

2時間くらいバスを走らせて国立公園の入場料を支払うと、すぐ目の前にトーレスデルパイネが迫ってきます。南北に3つの塔のような頂を持つ雪峰は、威厳を感じさせるベージュ色のモノリスのよう。周りの低い尾根には雪が残っているのに、絶壁の険しい塔にはほとんどありません。手前に広がる静かなアルマガ湖とのコントラストが印象的です。

さらにバスは進んで、サルトグランデという滝のそばで停車。バスから降りて滝へと向う短いトレッキングルートを辿って行くのですが、突風で知られる地域だけあって風が強い。油断すると吹き飛ばされそうな強風に、文字通り体を傾けながら砂利道を歩いていくと、さらに一段と強風の吹く展望台から滝が見下ろせます。
風に体を持っていかれるのが面白くて遊んでいたら、一緒に滝を見に来たオランダ人に足下を気をつけるように注意されました。気がつくと崖のそばまで来てしまっていたようです。
カメラを構えるのも、丸太の柵に足と腕でしがみついて体を固定しないと、写真がブレてしまいます。

バスは公園内の他の湖を眺めながら、昼食を食べるホテルまで来ました。同行の欧米人たちのほとんどがホテル内のレストランで豪華な食事を食べている間に、僕たちは持ってきたサンドイッチをロビーで食べました。前日買っておいたパンにチーズとハムを挟んだ手作りサンドイッチは、パイネグランデ山の見えるロビーでさらに美味しさを増しているようです。

遠くに見えるのがグレイ氷河。遠い・・・まるで宿泊客のように図々しくホテルのあちこちで写真を撮ったら、出発の時間が近づいてきました。次なる目的地はツアーの目玉である、グレイ湖。グレイ湖に注ぎ込むグレイ氷河が見える岸に、流氷がたくさん流れ着いている写真がガイドブックやツアー会社のオフィスに飾られています。ところが僕たちを出迎えたのは「え、これ?」という感じの遠くに霞む氷河と小さな流氷。
流氷は、氷河氷の青色をしていてキレイですが、なんとも遠い。往復1時間の自由行動を目一杯使って、後方彼方でバスに戻って行くお年寄りたちを尻目に、岸の反対側まで歩いて行ったのですが、近くで見れたのは1mもない小さな氷の塊だけ。
がっかりしている間もなく、バスに乗り遅れないために、急ぎ足でもと来た道を戻って行きました。

最後の目的地は、1万年前に絶滅したミロドンと呼ばれる動物の骨が見つかった洞窟。
オプションなので、バスから降りてすぐのオフィスでチケットを買わなければ、洞窟に入ってはいけないのですが、なにげなくガイドについて行ったらチケット無しで入れてしまいました。氷河の活動で出来た大きな洞窟には、ミロドンを復元した像が立っています。それ以外は特に見るところもなく、こんなものに3,000ペソ(約653円)も払うのかと、払ってもいないのに憤慨気味。ミロドンも、昔デパートの屋上に置いてあったゴリラのハリボテを彷彿とさせる陳腐さで、前に立って記念写真を撮るのも憚られます。
あっという間に一周できてしまう洞窟を出て、再びプエルトナタレスへ向う車中の人となりました。

ツアー代金からすると見どころが少なかったパイネ国立公園ですが、キャンプをしていたら自然の厳しさを間近に感じられて楽しいだろうということはよく分かりました。僕たちにとっては、サルトグランデの強風だけがとても印象に残ったツアーです。

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