次の日、海峡の町、カレーに向いました。ドーヴァー海峡を越えて、イギリスとフランスを繋ぐフェリーやユーロトンネル鉄道、ユーロスターの経由地として有名な場所です。週末にもなると、物価の高いイギリス側から安いフェリーなどで渡ってきた人が、フランスのワインやチーズ以外にも、ありとあらゆる日用品を買い込んで帰って行くそうです。
僕たちが泊まったのはCoquelleという隣町にある安モーテルですが、ここにもイギリスナンバーの車を何台か見かけました。
カレーまで行く間、3月末だと言うのに雪が積っている場所がちらほら。果てしなく繋がる畑のグラデーションに、畝の谷間に沿って平行に残る雪が、何故かノスタルジーを感じさせる風景。幸い寒波は通り過ぎたそうで、イギリスでの観光にはさほど問題にはならなさそうです。
この辺りの町はほとんど人が歩いているところを見かけません。寒さのため、みな家の中に引きこもっているのか、どこかに出かけているのか。カレーのショッピングモールに行ったらその理由が少し分かりました。
モーテルの近くには手頃なスーパーマーケットが無いので、車で少し遠くにある大型スーパーまで行きました。
カレーのショッピングモールは、巨大です。大型スーパーの代名詞カルフールを中心に、ありとあらゆる日用品、衣料、レストラン、ワインショップなどが集った、テーマパークのような場所。幕張メッセのような場所が全部店舗になったような感じで、そんな大ショッピングモールが何箇所もあります。ここに家族全員で朝から晩まで過ごせるだけのエンターテイメントがあるわけで、この日も大勢の家族連れで賑わっていました。クリスマス前でもないのに、駐車場は満車状態です。
イギリスから海を渡って来る人たちも、ここが目当てなのだと理解。カートから溢れるくらいにいっぱいの買い物をした、英語で話す人の姿を、何度も観かけます。
カレーでは特に観光をする事なく、翌日のイギリス行きの計画を立てるために、ネットがタダで使えるマクドナルドで何時間も粘っていたふたり。ユーロトンネルのチケットも事前購入したし、ガソリンも満タンにしたし、イギリス行きの準備は万端です。