空港からパリ市内までの高速道路は快適そのもの。ナビも搭載しているため、道に迷うこともありません。結構問題なく走れるなぁなどと考えていたら、面倒な事態になりました。
最初の行き先は市内のPlace de Clichyに予約していたパーキングです。パリ市内の駐車事情は欧州最悪といっても過言ではないほど。駐車スペースが不足しているだけでなく、路駐では車の前後が15cmくらいしか無いくらいに隙間なく縦列駐車します。路駐するにはバンパーを本来の目的通りに使い、前後の車にぶつけながら無理やり押し入れます。そんなこともあり、宿泊場所のアパートに近いところに有料駐車場を予約していたわけです。
ところが、高速道路を降りて市内に入ってから駐車場までの間に何度も渋滞に出くわしました。マニュアル車に慣れないドライバーに、渋滞ほど痛い仕打ちはなく、やはりここでも何度もエンスト。すぐ真後ろに迫る大型トラックや運転の荒いバスに急かされながらの運転は冷や汗モノです。
パリ市内の移動はもっぱらメトロでしたが、郵便局に名古屋から送られた救援物資の小包を受け取りに行くときには再度運転しました。
駐車場から深夜まで開いている中央郵便局までは、道が空いていればものの15分で到着する距離です。しかし土曜日の夜12時近くとあって、Place de Clichy周辺は大変な混雑でした。郊外から市内に遊びに来ているのか、黒人やアラブ系のドライバーが多い中を、必死にハンドルとシフトレバーを操作してくぐり抜けて行かなければいけません。運転の荒い人たちなので(ボコボコになっているボディの状態を見れば明らか)、10cmでも余裕があれば割り込んでくる。車線が無いため、どの車の列がどの方向に向うものなのかさっぱり分からず、必然的にあらゆる車が車線変更を繰り返す。車の間をすり抜けてくるバイクや自転車も、歩行者用信号の色や横断歩道の有無などお構いなしに車道を横切る歩行者も、難易度を高くしている。
幸いにして事故も無く、郵便局で荷物を受け取って、駐車場まで車を戻し、アパートまで戻ってくることが出来ましたが、すっかりくたびれてしまいました。結局2時間くらいハンドルにしがみついていた計算になります。おかげで少しは運転が上達したかも知れません。