9月1日に名古屋から出発した今回の旅行は、One Worldの世界一周航空券を使っています。北米・南米・ヨーロッパ・オセアニア・アジアの5大陸をつなぐ場合、エコノミーで40万円以下と、東京からヨーロッパに行くパッケージツアーでも30万円近くしてしまうことを考えると格段におトクです。
僕たちの場合、ビジネスクラスでひとり80万円強の出費。大奮発してしまいました。しかしこれでも10時間以上のフライトの多いことを考えると、(しかも正規チケットなので予定の変更が自在)とても割安です。旅の予算の大部分が航空券に持っていかれてしまいますが、そもそも普段出来ないことをするための旅行なので、納得してチョイスしました。
実は僕にとってビジネスクラスを利用するのは、今回で2回目です。18歳で初めてフランスに行った時に乗ったのは、大韓航空のソウル乗り換えでシャルルドゴール空港に到着する便でした。その時の名古屋からソウルまでのフライトが、ブッキングの都合か何かで、なぜかビジネスクラスでした。
とは言え、それまで飛行機に乗ったこともなかったので、エコノミーとの違いも分からず、なんだか大きなシートだなと思ってそのまま乗っていたことを思い出します。お陰でソウルからパリまでのエコノミーシートがとても苦痛に感じました。機内食もサンドイッチ程度のものが出ただけだったので、特に印象無し。思えば2時間ほどのフライトにビジネスクラスなんて、若造にはもったいない体験だったのかも知れません。
今年からOne Worldに加盟したJALのビジネスシートは想像通り快適なものでした。寝返りがうてる位までリクライニングするシートには、マッサージのような機能もついていて感動。でもあまり実用性はありません。
キャビンアテンダントの接客はエコノミーとは比較になりません。フランス在住時には日仏間のフライトを毎年何度も使いましたが、アテンダントは呼ばなければ用事を頼めないものだ(しかもあまり良い顔をしないことの方が多い)と思っていました。ところがビジネスクラスでは、こちらを気づかって色々と声を掛けてくれます。新聞が要らないか、カーディガンが要らないか、シャンパンが要らないか。全部にイエスと応えていたら、ビジネスクラスのシートポケットでも入りきらないほどのものが溜まってしまいそう。
食事は期待が実態を上回ってしまい、ちょっとがっかりしました。和食が欲しかったのですが、あいにく苦手な魚料理ばかり。かわりに頼んだステーキは柔らかいけど、あまり感慨がありません。それでもこれまで機内で食べる食事とは雲泥の差です。飛行機でお酒を飲むことはあまりしないのですが、ワインリストに好きなものが用意されていたので頂きました。
空港でもラウンジが使えるので待ち時間が楽しくなります。国内線のラウンジはクレジットカード会社のそれを、人を減らして静かにした感じなので、そこそこ。国際線のラウンジは食事も飲み物もとても美味しそうで、(すでにお腹いっぱいだったので食事はしませんでしたが)次回別の空港で利用するのが楽しみになります。予約をしておけばマッサージを受けることも出来るようです。
実はビジネスラウンジも2回目。在仏時にマイルを貯めないフリークエントフライヤーだったので、いつも手配をお願いしていたANA Hallo Tourが特別にVIP待遇にしてくれたことがあります。それでもその時は慌ただしくてラウンジを覗いた程度だったと思います。
今後の旅行では、飛行機の移動で退屈することはなさそうです。
ビジネスクラスで移動してもホテルはエコノミー。現在もテキサス州エルパソの格安モーテルの部屋でブログの書き込みです。