マチュピチュ遺跡の旅が終りました。今、マチュピチュ村からクスコへ向う列車の中で書いています。
山の尾根に張り付くように立てられたマチュピチュの市街は、クスコで見られるような巧妙な石組みを残しつつ、神秘的な様相を見せてくれます。世界遺産の一つであり、新世界七不思議に選ばれた遺跡に行ってきました。
クスコからディーゼル列車で4時間。マチュピチュ村は徒歩でも20分ほどで全体を把握できる小さな村です。マチュピチュ遺跡へのゲートシティとして毎日多くの観光客を迎えるこの村に、午後11時ごろに到着しました。
列車はクスコを出てすぐに前後にスイッチバックを繰り返して山を登り、その後マチュピチュまで続くウルバンバ川を遡るように走り続けます。Backpackerというその名の通り格安等級(それでも往復73USドルと高い)なので、向かい合わせの席に居合わせた、オランダ人のおば様二人と膝突き合わせての狭苦しい状態です。
途中オリャンタイタンボ村やインカ道トレッキングのトレイルヘッドで停車して、乗客が増減します。
マチュピチュ村に到着後、ある旅行者のブログで評価の高かったホステル、Hostal Sinchi Rocaに目をつけていたので、列車を降りると出迎えのように集っている客引きには目もくれず、まっすぐホステルに向いました。シーズンオフなためか、客引きも控えめでしたが、このホステルも泊まって欲しいのか欲しくないのかハッキリしない。15分ほどレセプションの人がくるのを待たされ、通された部屋はそこそこキレイなものの、お湯が待てども待てども出ない。先の評価が高かった理由のひとつが温水シャワーがたくさん出ることだったので、夜になれば状況も変わると思って、そのままチェックインしました。
村の真ん中にあるアルマス広場から、急勾配の坂道を上りきると、本来この村の特徴である温泉があります。マチュピチュ村と名前が変わる前は、アグアス・カリエンテス村(温泉村)と捻りの無い名前で通っていたほど。その坂道に沿って、たくさんのホステルやレストランが鈴なりになっています。
お世辞にも美味しいとは言えない昼食を適当に入ったレストランでとった後は、その日は翌日からの遺跡探訪に控えるため何もせずゆっくり休むつもりでいました。ホステルに戻ってもやはりシャワーは冷水のまま。文句を言おうにもレセプションには誰もいないし、同経営の隣のレストランの厨房に英語の通じない女性にはとりあってもらえない。
外に出て、他のホステルを何軒かチェックすると、いずれも同じようなツインルームで温水がちゃんと出る上に料金も安いことが分かりました。誰もいないレセプションでは埒が明かないので、電子辞書でひろったスペイン語の単語を調理場の女性に並べ立て、宿を出る旨を伝え、数軒隣のHostal Quillaに引っ越し。
温水シャワーはたくさん出るわけではないものの、火傷するほど熱い温水に納得。料金も交渉の末、一泊40ソル(約1,516円)から35ソル(約1,327円)にしてもらいました。
そのホステルの一階にはレストランもあって、3泊の滞在で食べたレストランの中で一番の美味しさです。気の弱そうな主人がいつも鼻歌を歌いながら出してくる料理は、ホステルの奥にある厨房で二人のおばさんが作っています。3泊のうち4回もこのレストランで食事しました。中でも野菜たっぷりでアジアっぽい味付けのスープSopa de Inkaと、シンプルだけどつい食べ過ぎてしまうほど美味しいモッツァレラチーズのピザは格別です。
可愛いぶち猫が同居していることもあって、とても恵まれた環境に滞在できました。
ご夫妻、お元気でしょうか?マチュピチュはさぞ素晴らしかったことと思います。同じ宿で世界一周を終えられる夫妻と出会うなんて、なんていう邂逅なんだろうねぇ。 それで、愚問なんですけれども、クスコ、マチュピチュの石垣はどうやって作られたの?表面以外は砂利かなんかで埋めてあるんですよねぇ。まさかキュウブであの調子でピッタンコなんでしょうか?それにしても、素晴しい美意識ですねえ。あれ、現場で石選んで磨いて、小さい石もくさびのかわりになっているんだろうねえ。やあ、愚問、愚問。自分で調べろって?えっ?!ゆん様が!?はい。では、また。お元気で。 (世界・病院の旅)なんて、面白い事いう人おるねえ。でも、役立つ情報ですよね。日々、ハプニングの連続だからね。良い事の方が多い方がいいけど。 北斗