ボリビア・チリ国境からバスで1時間半。途中、国境の荷物検査などがありますが、スムースに入国できます。それまでボリビアでさんざんオフロードを走ってきたのに、突然アスファルトのキレイに舗装された道路が出てきて驚きます。ボリビアとチリとの国力の差が歴然としています。
サンペドロはチリ最北部のアタカマ高原にあって、山登りや近隣のアタカマ塩湖を始めとする自然観光へのゲートシティとなる場所。チリとボリビアとを繋ぐ唯一の国境なので、南から北から様々な観光客が押し寄せています。小さな市街には、ホステルと旅行会社、レストランなど観光客向けの施設が犇めいていて、物価も結構高目です。特にボリビアから入ると両国の物価差もあって、急に生活にお金がかかるように感じます。
当初の予定では、サンペドロから日帰りツアーで近郊の観光地に出かけるつもりでいましたが、ウユニからのツアーですっかり疲れていたのと、あまり現金を持ち合わせていなかった(この町にはATMが無い)ので、予定を変更して1日早くサンティアゴに移動するかわりに、ツアーは参加しないことにしました。
狭い町なので、半日もあれば隅々まで見て回ることが出来ます。見どころは教会と博物館くらいしかないので、観光客が訪れるエリアはもっと限られます。
溜まっていた洗濯物をランドリーに出して、町をうろうろしていると、バスターミナルの傍で家畜を集めたフィエスタがこぢんまりと行われていました。チリでも家畜の代表格のリャマや羊、山羊などが無表情で柵に囲まれて展示されていて、絵に描いたような田舎の物産展。人だかりがある場所では、羊の毛刈りをやっていました。
それ以外はほぼ毎日昼頃に町をぶらぶらしながら食事をして、インターネットカフェでブログを更新したりメールを書いたりした毎日。15日にサンペドロの近くで大きな地震があったこともメールで初めて知りました。
ウユニツアーからずっと一緒だったモトさんとカオリさんもここでお別れです。お互いにパタゴニアまで南下する予定なので、またいずれどこかで再会するかも知れません。