ニュージーランドの首都、そして北島の南端(最南端では無い)にあるウェリントンに到着しました。遥か50kmくらい先から、大都市特有の雰囲気を感じながら走ってきました。
泊まろうと思っていた、フェリーターミナル近くのキャンプサイトでは、ネットが使えません。正確には、有料の無線LANサービスがあるけど、僕たちがいつも使っているNTTのHotspotサービスでローミングが使用出来ない。そこで都内に3箇所あるスターバックスのどこかに寄って、ネットを使ってからキャンプサイトに行こうと思っていた僕たち。高速道路を降りて、市内に入るととてもじゃないけど、駐車出来る雰囲気ではありませんでした。
都内の複雑に入り組んだ道路を走っていると、駐車出来るスペースがあると思って、入った狭い道路が途中で行き止まり。Uターンして出ようにも、何度も切り返ししないと大きなキャンピングカーは回転出来ません。後ろから入ってきた別の車に焦りながらも、なんとか脱出。
その次には屋外駐車場を見つけたので、入ってみたところ、びっしりと停められた車の間で抜け出せなくなってしまいました。ただでさえ車の間を縫うように入ってきたものだから、バックして戻る勇気は無い。そのまま前進して出ようと思っても、通行路の隙間を「有効利用」して駐車した車にぶつかってしまいそう。ゆんじょんにガイドしてもらいながら、何度も何度も切り返して、ようやく脱出出来た時には心底ホッとしました。
どうも都内での駐車は無理だと判断した僕たちは、ネットは諦めて、そのままキャンプサイトに行く事にしました。キャンプサイトはこれまでも何度か利用してきた、Top10グループのもの。ニュージーランド全土に展開するチェーンは、設備もしっかりとしていて安心出来ます。今まで泊まったどこよりも大きな、300台くらいの収容能力のある施設です。共同シャワーなどの設備もしっかりとしていて、居心地抜群。
キャンピングカーを停めると、キャンプサイト内に棲み付いていると思しき、カモたちが集ってきて餌をねだります。パンの切れ端を少しあげると、あっという間に50羽くらい集ってきて驚きました。
翌朝、フェリーターミナルから出発。初めてのカーフェリーはドキドキします。前のキャンピングカーに続いて船内最下層の駐車場に車を停めると、デッキに上がって3時間の船旅を過ごします。いつものようにリモコンキーでロックして、車を離れようとした途端に、船が揺れて防犯アラームが鳴りました。ビックリして車に戻り、アラームを無効化する方法を、マニュアルを読んで見つけて、再度ロック。今度は大丈夫なようです。
フェリーでの3時間は、とても長く感じました。大型船でゆっくりと進むので、揺れが少ないような気がしますが、座っていれば大丈夫でも、立つとすぐに足を掬われるような感じ。天候が悪い事も揺れを激しくしているようです。ゆんじょんは気分が悪くなってダウン。僕は大丈夫ですが、外に出て景色を見ようにも激しい雨。やる事も無くぼーっとしているのは辛いですね。天気が良ければ、海峡のピクトン湾に続く一帯を占める、マールボロサウンズ海洋公園の素晴らしい景色が見られるはずだったのですが。
時間通りに南島のピクトンに到着。船が固定されて、ゲートが開いたら、駐車場から順番に車が出て行きます。
外は真っ暗。ヘッドライトをつけて地図を見ながら予定していたコース、クーンシャーロットドライブを走ってネルソンまで走らせます。ところが、このコース細い九十九折りの山道をくねくねと登って行かなくてはならず、進行方向の右側は、海に落ちそうな断崖。昼間でも注意して走らなければならないような場所なのに、暗闇で、しかも雨天ではちょっと危険すぎる。途中まで走って、コースを諦め、いったんピクトンに戻ってから幹線道路を使うルートに変更しました。
そんなこともあって、ネルソンに到着したのは夜遅い時間。ふたりとも疲れてバタンキューです。