プエルトナタレスはパイネ国立公園に最も近く、湖に面した港を持っています。観光業で町全体が支えられている小さな町です。
観光で成り立っているその他の町と同様、チリの現実を逸脱した物価高も特徴。首都のサンティアゴの方がよっぽど安く食事や宿泊をすることが出来ます。
泊まったレジデンシアルにキッチンがなかったので、食事はもっぱら外食でしたが、レストランでの食事はサンティアゴの倍くらいします。最初に客引きに誘われて入ったレストランでは、あまり量の多くないパリジャーダ(ヒツジなどの炭火焼き肉)が5,000ペソ(約1,135円)以上するし、その他のレストランでも軒並み5,000ペソ以上の料理がメニューに並んでいます。
また、パタゴニア特有の強い風と30分もすればころころと変わってゆく天候で、寒いし、曇っているし、雨や雹に降られるしの毎日。夏場とは言え、緯度50度あたりに位置するためぜんぜん暑くありません。
北米並みの物価、毎日の気温と強風による寒さで、見も懐も寒くなってしまう場所です。
僕たちが泊まったレジデンシアルは、町の中心部に近い家族経営の小さな宿。最初ドアを開けた時に待ちがって人の家に来てしまったのではないかと思うほど、家庭的な雰囲気がいっぱいです。毎日外出から戻ると笑顔で迎えてくれる、おじいさんや孫のガブリエルがとても暖かい空気を作っていて、なんとも言えず落ち着きます。
朝早くても文句を言わず朝食を用意してくれるし、他の宿のようにツアーやトレッキングをしきりと押し売りしてくるスタッフもいない。なんだか自宅に戻る気分で宿に入って行けて、とても安心できました。
部屋の質は値段相応(10,000ペソ/約2,268円)で少し暗いのと夜寒いのが難点です。