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2007-05-052022-02-11

視点の違い

ちょっと以前に書いてあったものを追加。

カトマンズでの滞在は、トレッキングをしていた時間を除いても5日を過ぎました。
バイクとタクシーのクラクションに急き立てられ、物乞いの人々や土産物屋の押し売りにうんざりしながら歩く間にも、少しは余裕をもって街を見ることが出来るようになってきました。それまで土産物屋、レストラン、トレッキング道具を扱う店や旅行会社ばかりしか目に入ってこなかった風景の中に、生活用品を扱う小さな商店や、デザートを売る店、ランドリーなど地元の人しか足を運ばないような場所が飛び込んでくるようになり、旅行者からにわか生活者へと自分の視点が変化してきていることが分かります。

先日、お金を引き出すために、投宿しているゲストハウスから歩いて10分ほどの銀行へ行ってきました。
朝の7時前だったこともあり、旅行者の姿はほとんど見られず、普段は喧騒に包まれる街も穏やかな表情です。牛乳瓶を自転車で運ぶ少年や、配管工事の道具を担いだ老人、店のシャッターを開け軒先に一つずつ商品をぶら下げていく店主など、首都の機能が徐々に眠りから覚めていく様子が見て取れます。
いつも埃っぽい通りを少しでも過ごしやすくするかのように、あちらこちらで水を撒く女性たちの姿が見られます。
普段は腐臭がしていて、それがなぜか分からず気分の悪かった場所へ、次々とゴミ袋を片手に人々が集まってきます。ゴミ収集車に乗った男達が、分別されていないゴミ袋の中から金属やペットボトルなど再生できるものを取り出しては選り分け、丁寧に資源の山を作っているのを見て、なるほど街の大切な機能の一つなのだと気付かされます。

そういえば、先日明け方に隣のゲストハウスの3階辺りで、手すりを器用に使ってゆったりと歩いていく猿を見かけました。
明るい黄金色をした毛で赤ら顔の大きな猿です。首都とは言えどもまだ自然ととても近くにあるようです。

後1時間もすれば、またあのやかましいバイクとタクシーのクラクションに混じって、旅行者たちがそぞろ歩きを始め、ほうぼうから物売りたちが声を掛けあう普段のカトマンズに戻ります。

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