ペルーのリマに到着してから、3泊滞在しましたが、あまり大したことをしていません。いくつかの博物館や教会に行ったり、旧市街を観光したり。
実際首都というだけあって、近代化される場所は日本の大都市のようにきれいに整備されていて、南米の雰囲気などなく、古い場所に関しては少し寂れすぎていて今一つ興味をそそるものが少ない。
その中でも、評判の高かった天野博物館だけは少し別格というか、非常に分かりやすいガイド付きのツアーだったこともあって、俄然インカの歴史や遺跡に興味を持たせてくれるものでした。
天野博物館は、本来実業家としてペルーに渡り、戦時中の混乱で日本に戻った天野芳太郎氏が、再度ペルーに事業を興しに移住してから収集した遺跡の出土品を集めた博物館です。日本の大学などの支援を受けて、現在も発掘事業を行っているようです。
収集された土器や織物はプレ・インカと言われるインカ帝国以前の文明のものがほとんどで、3000年以上前に作られたものも含まれています。特にチャンカイ文化と呼ばれる文明の残した遺物が多く、他の博物館で目に触れることのできる色彩の鮮やかな土器ではなく、モノトーンのかわいらしい漫画的な表現の人物を象ったものなどが特徴。
土器とは反対に織物はとても色彩豊かで、自然の染料で染められたものや鳥の羽などをあしらったものまで、とても複雑な手法で、器械の無い時代によくぞここまで出来たものだと感心させられます。
名誉市民として功績を認められた天野芳太郎や、収集された多量の出土品、手間ひまを掛けた展示など、そしてもちろん遠い昔に高度な文明を築き上げたプレ・インカの人々など、驚くことは多いですが、それらすべてが館内を案内してくれるガイドの質にもよるのだと思いました。
天野博物館はガイド無しで見学することは出来ません。限られた時間で多くのことを説明するので、多少立板に水なところはありますが、それでも面白おかしく説明してくれるガイドさんは頼りがいがありました。
これまでの旅行では、あまり多くガイドの案内に頼ることはなかったのですが、思えばタイやカンボジアの遺跡をガイド付きで訪れたらもっと楽しめたり、知識を深めたりすることが出来たかも知れないなと感じます。
実際には日本語でガイドしてもらうことを考えるととてもとても高い金額が伴うので、あまり裕福な旅行ではない僕たちにとっては高嶺の花だったりもします。美術館の音声ガイドなどは日本語版も多いのですが、ある程度事前知識もあるし、作品を自分のテンポと理解で鑑賞したい僕たちには不向き。博物館やいわゆる観光名所のガイドは時と場合と金額次第で、活用したいと思う今日この頃です。
そんなことであまり精力的に活動しなかったリマですが、今後の南米の予定を立てるのにインターネットと首っ引きだったのも確か。クスコに到着した今も、まだまだ予定をきちんと決められていないのですが、おそらく予定を何日か延長してゆっくり見られるように変更することになりそうです。
hi!気が付けばこんなに遠くに!
久しぶりに覗いてみたらびっくり!またまた血便などとは。
「世界の病院から」バージョンではないですか。本当に他国の病院って不安になりますよね。自国の病院でも憂鬱になるのに。大変でしたね。。。でも早々に復活されたようで一安心です。ひとりじゃなくてよかったですよね。
幾度とない困難を乗り越えている様子いろいろお勉強になります。
くれぐれも感染症にも気をつけて。
Hi,eiko!
いつも見てくれてありがとう。
今はペルーのクスコという街にいます。本当に遠いところまで来てしまったなぁ~というのが最初に着いたときの感想。
長距離のバスでの移動(リマからクスコまで約20時間)も疲れるけど高山病って恐いね。クスコは標高が3399mでとても空気が薄い。少し階段を登るだけで息が切れます。