翌日から早速パリの観光を始めました。前日のメトロで別れる時に、朝、駅で落ち合うことに。予定では午前中にルーブル美術館、午後からパリの観光名所を巡ることになっています。
ところが、僕たちの飛行機のルート変更が出来ないという問題が発生し、日本の旅行会社などとのやり取りが終るまで、和田さん独りで観光してもらうことになりました。
4時間半後、ルーブルのチケット売り場で待ち合わせして、カフェに座って休憩。なにせ広大なルーブルの展示を、駆け足で見てきたわけだから疲れていないはずはありません。僕たちは、もろもろのやり取りが終った後で、やはり駆け足でピカソ美術館とオランジュリー美術館に行ってきました。
それにしてもパリにスターバックスが増えたこと。僕が住んでいた6年前までは一軒も無かったのに、今ではシャンゼリゼやルーブルの地下街を始めとして、至るところで見つけます。元来のカフェ文化がスタバの影響で変化したりは無いようですが、少し残念な気持ちがします。
午後はエッフェル塔に登ることにしました。トロカデロ広場でメトロを出ると、まだ落ち切っていない夕日に照らされたエッフェル塔が、青空を背景に華麗な立ち姿を披露しています。その足下にはたくさんの人影が。そう、夕焼けに染まるパリの街を上空から見下ろすため、入場券を買う列が続いているのです。トロカデロ広場の見学もそこそこに、エッフェル塔まで歩いて行きました。
1時間くらい列に並んでいると、チケット売り場の窓口まで到達。チケットを買って、さらにエレベーター待ちの列に並んで、ようやく頂上の展望台へ辿り着きます。
夕日が地平線に沈みゆく様子と、赤い夕焼けに染まる一瞬を見逃すことなく、写真に残します。地上で待っている間も寒かったのですが、頂上まで来ると輪をかけて寒さが堪えます。寒さを我慢しながら、景色を写真に収めつつ塔の最上階にある展望台を一周。夕方から夜にかけてのエッフェル塔からの眺めは、いつ見ても最高です。
次の日の朝、商店街のにぎやかなモントルグイユ通りへ。よく通った昔なじみの果物屋やパン屋や総菜屋が並ぶ通り。住んでいる時にはあまり気に留めなかった店舗の入れ替わり、そして時間の移ろいの早さを、初めて見るスシ屋やカフェ、改装されて使いやすそうになったスーパーなどによって否応無しに気づかされます。
散歩はさらに、ルーブル美術館の裏側から凱旋門に向ってシャンゼリゼ通りへと続きます。長く続いていた工事が終ったチュイルリー公園は土曜日ということもあって、たくさんの人が遊びに来ています。観光客だけでなく地元の人も多い様子。
途中のスーパーで買い物をしたり、凱旋門を眺めたり、ノートルダム寺院まで足を伸ばして、パリの観光はお終い。もう少しゆっくりもしたい気がしますが、また来たくなるくらいがちょうど良いのかも。